【日本】 石垣島 5/4

 

 

石垣島にはマンタシティと呼ばれるマンタの集まるポイントがあるらしい。

 

今まで50本近く潜ってきたが、未だマンタをことはない。

 

朝8時、予約していたダイビングショップの迎えが来る。

 

自分は若干遅刻気味で迎えの車に乗り込む。

 

昨日バカ騒ぎした時の酒がまだ抜けきっていない。

 

つまりバットコンディションである。

 

 

他のお客さんもピックアップした後、我々は本日のるボート近くに下ろされた。

 

我々以外のお客さんはすでに乗り込みダイビングの準備をしている。

 

さすがにGWだけあってかなりの人がいる。

 

我々はライセンスごとにグループに分けられそれぞれのガイドについてブリーフィングを行う。

 

最初は簡単な珊瑚のスポットで肩ならしした後、2本目より本格的に潜る。

 

水に入ると、冷たさに刺激されて酔いも感じなくなっていた。

 

我われは1人ずつ着水すると、潜行した。

 

 

海底にたどり着くと複雑な珊瑚の地形が現われた。

 

 

 

DSCF4861

珊瑚で出来た道を進むと

 

 

 

 

DSCF4876

洞窟が現われた

 

 

 

 

DSCF4877DSCF4883

狭い洞窟を進み

 

 

 

DSCF4886

ふと上を見上げると

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

岩の隙間から神々しい光が差込み

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その中を魚たちが優雅に泳いでいた

 

 

地上と異なる世界観に我々はしばし浸った。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

その後、いくつも珊瑚のアーチをくぐり美しい地形とアクティブなダイビングを楽しんだ後、ボートにあがった。

 

 

 

 

ボートに上がると昼食の準備がされており、しばし食事をしながら休憩を挟んだ後3本目のポイントへと移動をした。

 

 

 

3本目はマンタの観られるポイントへ移動する。

 

 

この時期マンタの観られるポイントは人気のようで、すでに船が何隻か停泊している。

 

 

我われの船も順番を待ちそれから着水する。

 

 

ここにはマンタが体を洗ってもらうための魚が生息しているためマンタが集まってくるとの事

 

 

さっそく潜行しマンタの集まる山の前で待つことに

 

 

潮の流れがあるので岩にしがみついて体を固定する。

 

 

 

 

 

 

 

…3分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…5分

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくの間、息を潜めて待つ。

 

 

 

すると、ふいにガイドの鈴の音が聞こえる

 

 

 

辺りをみわたすと

 

 

 

遠くの方にうっすらとゆれる影が現われる。

 

DSCF4958

 

 

 

 

その影は徐々にこちらに近づいてくるにつれ

 

DSCF4959

 

 

 

 

色濃く大きくなった

 

DSCF4961

 

 

 

間違いない、

 

DSCF4966

 

ヤツである!

 

 

ヤツは我われの存在など気にもかけていないような様子で

 

DSCF4967

 

 

 

目の前をゆったりと泳いでいく。

 

DSCF4970

 

 

ヤツらは次から次へと現われ、我われとその山の周りを泳ぎぬけた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

その大きさと優雅な泳ぎにただただ魅了された。

 

しかし、このとき

自分は感動と一緒にこみ上げてくるあるものと必死に戦っていた。

 

 

二日酔いでの潜行がまずかったのだろう、あわせて昼食後である。

 

 

そいつはすでに喉元あたりまでこみ上げてきていた。

 

 

自分はただひたすら、口の中にたまる唾液なのか胃酸なのか分からない液体を飲み込みしのいでいた。

 

 

まずい水中での吐き方なんて経験がない(゚Д゚;)

 

 

自分は口元に手を添えレギュレータをはずす準備をした。

 

 

 

やばい、やばい。

 

 

そう一人勝手にあせっていると、涼しい顔していた同じグループのバディが口にくわえたレギュレータから突然吐きだした。

 

 

一同

 

━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━ダ????

 

 

 

彼はレギュレータをくわえたまま「排出ボタン」を押しながら、冷静に吐き続けたのだった。

 

 

 

それをみた自分は驚いたのやら自分だけじゃなかった安心感やらで、もよおしていた吐き気も一気に引いてしまったのだった。

 

 

この旅、最後のダイビングは色んな意味で忘れられないものとなったのだった。